公務員を2回辞めた男の転職日記

公務員(市役所職員)を2度辞めた男が、転職活動を通して感じたことや市役所の実情について記します。

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市役所ブラック部署ランキング

皆さんこんにちは。公務員を2回辞めた男「ぽぐる」です。

 

さて、このブログをご覧になっている人ならご存じかもしれませんが、市役所は所属する部署によって、労働時間や環境が異なります。

 

毎日定時で帰れる部署もあれば、深夜まで残業しなければいけない部署もあり、同じ組織とは思えないくらい差があります。

 

そこで、今回は2つの市役所での勤務を経験した私が考える

市役所のブラック部署ランキング」を発表したいと思います。

 

・これから市役所職員を目指す方

・市役所職員で異動希望をどこの部署に出すか迷っている方

 

にはピッタリの内容となっておりますので、是非ご覧ください。

 

なお、このランキングはあくまで私の経験に基づくものであり、市役所によって実態は異なる場合があります。

 

また、このランキングは「事務職員」にとってのものです。

 

技術職員や保健師などの専門職の方とは感じ方が異なることもありますので、ご了承ください。

 

 

第15位 下水道管理課

一般的にはそこまでブラックな部署という話を聞かないのですが、

私が1つ目に働いていた市役所では

 

・上司が帰るまでは絶対に帰れない。

・上司の趣味である自転車レースに強制的に参加させられる。(自転車は自腹)

 

といったことが行われており、行きたくない部署の代表格にあげられていました。

技師さんのパワーが強い部署なので、こういったステレオタイプの体育会系の集団に当たると地獄を見ることになります。

 

 

第14位 人事課

業務量もそれなりに多く、職員間の調整業務もしなければいけない部署なので、ストレスも溜まります。

 

給与担当になると、制度の理解をするだけでも大変です。

 

また、組合に加入することが出来ないので、いざという時の保険が効かないという意味でもブラックであるといえます。

 

ただし、共済会担当のように毎日定時帰りできる仕事もあるので、この順位としました。

 

第13位 企画課

市全体の計画や基本方針の作成が主な業務ではありますが、市役所全体の調整役も担っている部署です。

 

市長や副市長、地元の有力者といった偉い人同士の調整を行わなければならずストレスが溜まります。

 

単純に業務量も多く、いわゆるエリートと呼ばれる職員が配属されることが多いです。

 

市役所独特の「いやーな感じ」を最も感じることが出来る部署かもしれません。

 

 

第12位 国保年金課

その名の通り、国民健康保険や年金を担当する部署です。

 

一般的には激務部署と言われることも多いのですが、私が所属していた市役所ではそこまでの業務量ではありませんでした。

 

ただし、苦情対応は非常に多く、対応する市民も癖のある人たちが多いです。

 

保険料の取り立てもしなければならないので、理不尽な罵声を浴びせられることもあります。

 

市役所や人員配置によっては、地獄を見ることになる部署なので、ランクインしました。

 

 

第11位 青少年課・生涯学習

イベントが多く、土日出勤がかなり多い部署です。

 

市役所全体では軽視されがちな部署で、人員もそこまで配置されていないので、振替休暇を取ることもままなりません。

 

また、PTAや子ども会といった、市民団体と密に関わらなければいけないので、コミュニケーション能力が高くないとかなり辛い仕事です。

 

半強制参加の飲み会(自腹)も多く、プライベートをかなり犠牲にすることになります。

 

こういう働き方が好きな人にとっては良いかもしれませんが、合わない人にはとことん合わない仕事なので、ランクインしました。

 

 

第10位 道路課

道路の維持管理や維持管理を行っている部署です。

 

そのため、深夜に呼び出しがかかって道路の簡易的な補修に駆り出されることも良くあります。(事務職員もです)

 

また、議員が地域住民からの理不尽な要望を持ってきたりするので、かなりストレスが溜まります。

 

 

第9位 市民税課

普段はそこまでの業務量ではありませんが、確定申告の時期になると、受付業務が発生するため、労働時間が激増します。

 

私が働いていた市役所の場合、帰宅は毎日10時過ぎ。土日も休みなく出勤していました。

 

ただし、色々な意味で勉強になることは多いので、若手が希望することも多い部署ではあります。(希望して後悔する人もかなり多いようですが…)

 

 

第8位 住民課・市民課

住民異動や戸籍事務を担当する部署です。

 

一見すると楽な部署と思われがちですが、そんなことはありません。

私が2つ目の市役所を辞めるきっかけになった部署です。

 

人口比率を基準に人員の配置が行われるので、年々人員は削られていきます。

しかし、人員が削られるのにも関わらず、

 

・外国人の増加による業務の複雑化

交付金の交付

マイナンバー制度の混乱

 

等によって、業務量は増加しています。

 

住民課で10年以上勤務している職員も「昔とは明らかに違う」と言っていました。

 

これからの時代、激務部署の代表格になっていくと私は考えています。

 

 

第7位 高齢福祉課

介護保険の認定、要介護認定業務などを行う部署です。

 

高齢者の割合が高くなったことにより、人員に対しての業務量が年々増加しています。

 

また、当然のことながら、高齢者の対応をしなければならないので、理不尽なクレームも多くストレスがかかります。

 

加えて、同じ課に所属する保健師との折り合いがうまくいかず、病んでしまう事務職員もかなり多いです。

 

第6位 情報政策課・IT推進課

役所内のシステムを管轄する部署です。

 

とにかく残業が多く、突発的なシステムの不備にも対応しなければなりません。

 

また、役所内のシステムの入れ替えのタイミング等では、月の残業時間が100時間を超えるようなことも珍しくありません。

 

ITに関する知識が必要になるので、民間SEからの転職者や情報系の大学を卒業している職員が配属されます。

 

ちなみに、民間SEから転職してきた元同期は

「事務量の割には民間ほどのやりがいはない。給料も少ない」

と言い残し、再転職していきました…

 

 

第5位 学校教育課・教育総務課

市内の学校運営業務の全般を担う部署です(学校の施設管理、備品の購入、転出入、諸問題の対応など)

 

普段の業務量が多いのはもちろん、学校で何かトラブルが起きると対応をしなければなりません。

学校はトラブルだらけなので、常にトラブルの対応に追われているような状況です。

 

また、学校の教員との関わりも多いのですが、彼らは一般常識が欠落している人が多く、かなりストレスがかかります。(もちろん素晴らしい方もたくさんいるのですが…傾向の問題です)

 

議会の質問も多いため、管理職にとっても激務部署となります。

 

 

第4位 児童福祉課 (保育園関係)

市内の保育園運営の全般を担う部署です。

ランクインの理由は、第5位の学校教育課とほぼ同じです。

 

子どもが関わる部署は、総じて激務になりやすいです。

 

また、毎月の保育園の入所審査業務などもあるので、心休まるタイミングがない部署であるといえます。

 

第3位 財政課

市の予算編成を司る部署で、市役所のエリートコースの代表格です。

 

業務量はトップクラスに多く、予算編成の時期になれば、何日も泊まり込みで業務を行う職員も珍しくありません。

 

加えて、複雑な調整や様々な知識が要求されるので、優秀でタフな職員でないとこなすことができません。

 

ただし、予算の配分を決めることが出来る特権を活かして、自分たちの時間外の予算を青天井に設定したりもしています。(私がいた市役所ではそうでした)

 

出世したい・稼ぎたい人にとっては、良い環境であるため、この順位としました。

 

 

第2位 観光課

市内のイベントの企画・運営を受け持つ部署です。

当然ながら、土日出勤も多く振替休暇もなかなかとることが出来ません。

 

また、イベントの準備は1~2人の担当職員に委ねられます。

入庁して3年以内の下っ端が花火大会のような大規模イベントの担当になることも普通にありえます。

一人で段取りを行わなければならないので、プレッシャーがものすごくかかります。

 

業務量の多さ、プレッシャー、土日出勤等、様々な面でキツいことが多いので、第2位にランクインです。

 

 

第1位 福祉課(生活保護関係)

市役所の3Kを代表するような部署です。

生活保護を受けるような人の対応しなければならないので、かなりのストレスがかかります。

私の知り合いは、包丁を突き付けられたこともあるそうです。普通に身の危険を感じる部署でもります。

 

業務量もとてつもなく多く、組合が発表する時間外ランキングでは、毎年不動の1位をキープしていました。

こんな状況なので、1年に1~3人はメンタルを病む職員が出ます。

 

市役所職員の誰に聞いても、「配属されたくない」と口を揃えて言う部署です。

 

福祉課の実態が良くわかる漫画です。元公務員が読んでもそこまで違和感はないので、オススメです。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

最初にも述べましたが、このランキングは私の主観によるものなので、市役所によってはもっと大変な部署も存在するかもしれません。

 

とはいえ、傾向としてはそこまで大きく変わらないと思うので、配属希望を書く場合などに、少しでも参考になれば幸いです。

 

みなさんが自分に取って良い部署に配属されるのを心から祈っています。

 

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