公務員を2回辞めた男の転職日記

公務員(市役所職員)を2度辞めた男が、転職活動を通して感じたことや市役所の実情について記します。

MENU

【エモい?】市役所を退職する時に感じたこと【淡泊?】

皆さんこんにちは!公務員を2回辞めた男「ぽぐる」です。

 

さて、2つ目の市役所も最終出勤日を迎え、絶賛有休消化期間中です。

 

私みたいに2つの市役所を辞めた人間はなかなか存在しないと思うので、それぞれの退職時に感じたことをまとめてみようと思います。

 

 

退職についての事務手続きについて

・1つ目の市役所

退職届を出したら自動的に事が進んでいった感じ。

人事からは書類が送られてくるだけで特に詳しい説明もなく…

転職先も市役所だったので、退職金をもらうか持ち越すかを選べると言われました。

どっちが得なのかはわかりませんが、私は持ち越すことにしました。

 

・2つ目の市役所

1つ目の市役所と比較すると、かなり丁寧だったと感じました。

チャットツールで必要な書類や住民税のことについても教えてもらえるので、助かりました。

ただ、退職届も様式があったことには驚きました。

退職の理由を詳細に書かされたので、それはちょっと行き過ぎでは?とも思いました。

 

周囲の反応について

・1つ目の市役所

理由はわかりませんが、退職を報告する場が設けられなかったので、同じ課でも最終出勤日に退職を知った人が何人かいたようです(笑)

ただ、こんな感じで一切口外していないにも関わらず、普段ほとんど関わりのない人から「辞めるんだって?」と言われたりもしました。

田舎の噂話って怖いなと思いました。

 

 

・2つ目の市役所

まぁそうだよねー」って感じのリアクションが多かった気がします。

時代の流れで、公務員でも転職する人が増えてきたのかもしれませんね。

有休消化についてや最終出勤日についても早々に相談の機会が設けられ、システマティックに話が進んでいった感じですね。

 

送別会について

・1つ目の市役所

所属していた課が不仲だったということもあり、オフィシャルな送別会は行われず、有志が送別会を開いてくれました。

気の置けない仲間たちしか参加していなかったので、とても楽しかったですね。

 

・2つ目の市役所

コロナ渦ということもあり、課全体ではなく係で送別会を開いてくれました。

こちらも近い距離の人達しか参加していなかったので、楽しかったですね。

 

どちらにも共通して言えることなのですが、大規模な送別会はこちら側も疲れてしまうので、可能ならば小規模でやってもらった方が良いですね。

 

有休消化について

・1つ目の市役所について

有休はほとんど消化せずに終わりました。

私の仕事が仲の良い同僚に押し付けられるのが目に見えていたので、それがあまりにも可哀そうで…

ただ、今考えるともったいなかったなという気もしています…

 

・2つ目の市役所

全てではありませんが、ある程度消化することが出来ました。

急な退職で引継ぎの時間もあまりなかったので、仕方なかったかなと思っています。

 

 

業務引継ぎについて

・1つ目の市役所

特に何の指示もされなかったので、自分で引き継ぎ書を作って同僚と上司に渡しました。

退職自体も3月末だったので、普通の異動と変わらなかったですね。

 

・2つ目の市役所

〇月〇日までに引継ぎ書を作ってとの指示があったので、その通りに対応しました。

私の担当は、残りの職員が分担して担当することになったので、引き継ぎ書を基に個々に引き継いでいった感じですね。

 

最終出勤日について

・1つ目の市役所について

仲の良かった同僚を中心に盛大に見送ってくれて感慨深かったですね。

色々あったけど、最後は感動的な1日でした。

 

・2つ目の市役所について

窓口があるので、退職の挨拶は朝。

見送りも自分の係員のみという非常に淡泊な感じでした。

1つ目の市役所と比較して、特段仲の良い同僚もいなかったので、

まぁ、こんなもんか」って感じでしたね。

 

 

最後に

退職って自分の中ではとてつもなく大きな出来事ですが、周囲からみるとちょっと大きなイベントくらいの感覚なんですよね。

 

ほとんどの人は、私のその後なんてどうでも良くて、

花束やお餞別を用意しなきゃ!

抜けた分のどう仕事を回していこう…

くらいのことしか考えていません。

 

なので、どんな終わりを迎えようとあまり深くは考えず、これからの人生を前向きに過ごしていけるように頑張っていきたいですね。

 

ランキングに参加しています。

クリックをお願いします。

 

【実録】恐怖!ブラック市役所の実態【閲覧注意】

皆さんこんにちは!公務員を2回辞めた男「ぽぐる」です。

 

さて、今日は私が以前勤務していた「ブラック市役所」の実態についてお話したいと思います。

 

 

世間の皆さんは、市役所というと

福利厚生がしっかりしている

定時で帰れる

といったイメージをお持ちの方が多いかと思います。

 

しかし、実態は必ずしもそのイメージ通りではありません。

 

勤務する自治体や、配属される部署によっては、ブラック企業並みの労働を課せられることもあります。

 

以前記事にもした通り、私は2つの市役所に勤務経験があります。

 

poguru-shiyakusyo.hatenablog.com

 

 

中でも1つ目に勤務した市役所は、その辺のブラック企業に負けずとも劣らない労働環境でした。

 

今回は、そのブラック市役所でのエピソードをいくつか紹介したいと思います。

 

 

戦慄!合併によりタイムカード消滅!

ブラック市役所には、当然の事ながらタイムカードなんてものはありません。

 

出退勤はハンコで管理されます。

そのため、残業も自己申告制です。

 

ただし、月の時間外勤務が29時間を超えると課長が怒られてしまうので(?)、

それ以上の時間を申告することはできませんでした。

 

みなし残業という最新のトレンドをいち早く取り入れて素晴らしい限りですね。

 

しかし、そんなブラック市役所にも転機が訪れます。市町村合併です。

 

合併先の市町村にはタイムカードがありました。

当然、合併後にタイムカードを導入するかの議論もされたらしいのですが、

 

上層部の

そんなもんあったら仕事になんめぇよ~^^

の一言で消滅したとかしてないとか…

 

 



まじかよ!?パソコンが僕と同い年!

個人で持っているパソコンとは別に、財務処理用のパソコンがあったのですが、OSが「MS-DOS」でした。

わからない人のために簡単に説明すると、Windowsより前に作られていたパソコンのシステムです。

 

ja.wikipedia.org

ある日、何気なくそのパソコンに貼ってある備品管理用のシールを見てみると

製造年月日 198〇年〇月〇日

 

同い年やんけ!!!

と心の中でツッコミを入れた記憶があります。

 

なお、このパソコンは、個人に与えられているわけではなく、いくつかの部署が共有で使用するものでした。

 

しかも、データ処理の都合上、16時には使用できなくなるので、毎日骨肉の争いが起こります。

 

おかげで他部署との人間関係は悪くなり、ますます縦割り行政が加速しましたね(大爆笑)

 

毎日業務に使うものなのだから、1人1台とは言わなくても1部署に1台は支給してくれ…

 

ちなみに、私が退職してから、個人のPCに財務システムが組み込まれたため、この問題は解決されたそうです。

このことが、「令和の大改革」と呼ばれたとか呼ばれてないとか…

 

 

エグすぎる!!冗談みたいな上司達

ブラック市役所には、当然ながら頭のネジが2~3本ぶっ飛んでいるようなヤバめの上司がたくさんいます。

今回は、その中でもインパクトの強い人たちを紹介したいと思います。

 

①夢はでっかく一攫千金!宝くじ出張マン

毎年、謎の東京出張に行く課長がいました。

どの課に異動になっても、彼の出張旅費は必ず予算として計上されます。

 

どうやら、よく当たることで有名な宝くじ売り場があるらしく、そこに宝くじを買いにいくために、様々な名目で予算をつけていたようです。

 

この課長がくそ野郎なのは当然として、こんな予算を毎回つける財政部門もロクなもんじゃねぇなと思いました。

 

②今なら大問題?重役出勤課長

これは私の直属の上司だったのですが、毎朝30分必ず遅刻してくる上司がいました。

 

親の介護のためという名目だったのですが、当然時間休の申請はしていません。

 

似たような事例が全国ニュースで報道されたこともあったので、今告発されたら大問題になるのでは…?と思ってしまいます。

 

これ以外にも一般的な(?)パワハラもしていたので、みんなからは嫌われていましたね。

 

③エブリデイ海物語!出張いかずにパチンコマン

これは、タイトルの通りですね。僕と同じ課の上司でした。

 

基本的に外回りばかりしている人だったのですが、出張にはいかずパチンコばかりしていたそうです。

 

バレた時にそれなりに怒られたらしいのですが、事を大きくしたくない当時の課長の判断で処分はされませんでした。

 

いいのか…?

 

④最強最悪!!モンスターパワハラ課長

最後に紹介するのは、今まで紹介した上司が霞むようなとんでもないパワハラモンスター。

 

私は直属の部下になったことはないのですが、漫画の世界にいるようなとんでもない人間でした。

彼のエピソードは下記のとおりです。

 

・執務室で喫煙

・気に入らない部下には残業をさせず、仕事が終わらなければ叱咤する。

・逆に、気に入った部下には、深夜まで残業を強制させる。

・決裁を期限ギリギリまで放置して、部下を精神的に追い詰める。

深夜2時近くに部下を呼び出し、飲み会の送迎をやらせる。

・他課の課長が気に食わなければ、部下を使ってスパイをさせ、弱みを握り議員に密告。議会で追及させる。

部下が机に入れておいたボイスレコーダーを破壊する。

 

エピソードだけを見ても、もはやサイコパスの領域です。

 

この人恐ろしいところは、異動で新しい課に赴任して、最初の半年はものすごく大人しいんです。

 

そして、その半年の間に、その課の業務のことを死ぬ気で勉強します。

 

誰よりも仕事の全容を把握し、自分に逆らえる人がいなくなったタイミングで上記のように豹変するのです。

 

残念なことに彼は、上層部の親族であるため、これら全ての悪行がスルーされていました。

 

私が知っている範囲でも5人以上の職員が休職に追いやられています。

退職者も出ました。

 

今、彼がどうなったのかがわかりませんが、こんな人間を野放しにしているような組織は辞めて正解だったなと感じています。

 

 

大量!退職後に逮捕者が3人も!

これはびっくりしたのですが、僕が退職して5年の間に3人も職員から逮捕者が出たらしいです。

 

身バレが怖いので詳細は書けませんが、ガッツリ全国ニュースにもなって笑った記憶があります。

 

良かった。逮捕者が出たのが辞めてからで。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

冗談かと思うでしょう?ほぼ脚色のない実話です。

 

私が2つ目に勤務していた市役所と比較しても、1つ目の市役所は、こういったエピソードは多かったように思います。

 

このように、市役所にも明確な当たりはずれがあるので、市役所職員を目指す人は、働いている人から話を聞くなどして、事前のリサーチをしっかりとするようにしましょう。

 

ランキングに参加しています。

クリックをお願いします。

公務員から民間への転職が死ぬほど苦しかった件

私、公務員を2回辞めた男「ぽぐる」は、2つ目の市役所の退職を決意してから、

1年半にも渡る転職活動の末、とある公益社団法人の内定を勝ち取りました。

 

その期間に応募した企業(団体)の件数は100以上。

勝ち取った内定は2つだけ。

 

これだけを見ても、公務員から民間への転職がいかに厳しいものかがわかると思います。

 

今回は、公務員から民間へ転職する活動をする上で、苦労したことや辛かったことを紹介したいと思います。

 

 

 

転職エージェントに登録しても担当者が付いてくれない

通常、転職活動をする際には「転職エージェント」に登録をする方がほとんどかと思います。

しかし、紹介できる求人がない場合、担当のエージェントをつけてもらえない場合があります。

 

私の場合、年齢は30OVER。

職歴が公務員のみで、まともな資格を持っているわけでもなかったので、

エージェントを付けるまでもないと判断されてしまったのです。

 

そんな中、「リクルートエージェント」は、唯一担当のエージェントをつけてくれました。

 

ただ、私が望んでいた求人をほとんど紹介してもらえなかったので、

最終的には支援を打ち切ってしまいました。

とはいえ、履歴書や職務経歴書の添削をしていただいたので、

1回はエージェントについてもらった方が、転職に有利なのは間違いありません。

 

公務員から転職を考えている人は、とりあえず「リクルートエージェント

に登録してみましょう。

書類が通らない

冒頭で、100以上の企業に応募したというお話をしましたが、

実際に面接まで行けたのは10社~20社程度です。

 

特に、転職エージェントを通して申し込んだ企業は、

全くと言っていいほど書類が通りませんでした。

 

公務員が、転職活動をするにあたっては、

インディードなどの求人紹介サイトから直接申し込んだ方が

面接まで行ける確率は高いです。

 

 

未経験業種への就職はムリゲー

私は、WEBライターの業界を第一志望に転職活動をしていたのですが、

箸にも棒にもかかりませんでした。

「未経験可」とは募集に書かれていても、ほとんど書類すら通りません。

 

そして、私は最終的には公益社団法人に転職しました。

仕事の内容的にも、公務員の職歴を活かすことが出来る職場だったから

内定をいただけたのだと思います。

書類選考を通過するのも、こういった団体職員系の求人でした。

 

なので、どうしても、就職したい業界があるのであれば、

まず、その業界で使えそうな資格を取り始めるところから

始めた方が良いかもしれません。(それでもかなり望みは薄いと思いますが…)

 

そもそも田舎にはマトモな求人がない

私が住んでいるのは、結構な田舎。

妻の仕事の関係で転居をすることが出来ないので、近隣の企業か、

リモートワークが可能な求人を探すことになります。

 

近隣の企業は、条件だけを見ても、お世辞にも良いといえるものはありません。

 

また、リモートワーク可と書かれている企業も、リモートワークが可能に

なるまでの条件が厳しい所が多く、あまり現実的ではありません。

 

たまに良い条件の企業があっても、書類で落とされる日々…

 

自分自身の市場価値の低さはあるのでしょうが、

都会と比べるとチャンスそのものが少ないように感じました。

 

最後に

今回は、公務員から民間へ転職するのが、いかに厳しいかをご紹介しました。

 

後ろ向きなことをたくさん書いてしまいましたが、

私も1年半もの期間をかけて、最終的には転職をすることが出来ました。

 

なので、公務員からの転職を考えている人は

どんなに時間がかかろうとも、あきらめずに頑張っていただきたいです。

 

ランキングに参加しています。

クリックをお願いします。

市役所のちょっと変なお仕事~団体事務とは?~

みなさんは市役所のお仕事と言うと、どのようなものを思い浮かべますか?

 

「窓口で住民票を発行する」

「都市開発に携わる」

「福祉の相談を受ける」

 

一般的にはこういったものを思い浮かべる方が多いのではないかと思います。

 

今回は市役所の知られざるちょっと変なお仕事

「団体事務」について紹介していきたいと思います。

 

・これから市役所職員になろうとしている人

・市役所に勤めているけど、団体事務のことはよくわからない人

・団体事務に携わってみたい市役所職員

 

にはピッタリの内容になっていますので、ぜひご覧ください。

 

 

団体事務とは?

団体事務とは、市役所が事務局を担っている任意団体

会議やイベントの段取りを行ったり、会計業務を行ったりするのが主な仕事です。

 

ちなみに市役所が事務局となっている任意団体には以下のようなものがあります。

各種イベントの実行委員会、PTA連合会、子ども会育成会、明るい選挙推進委員会、女性会議連絡会、民生委員児童委員協議会、農業推進協議会、下水道協会、自衛官募集事務連絡協議会、ごみ問題対策協議会etc...

 

これらの団体は、基本的には市民が構成員となり、市と連携しながら各種施策の推進に貢献しています。

 

団体事務の担当者になるメリットは?

団体事務の担当者になると以下のようなメリットがあります。

 

地域住民と近い距離で仕事をすることが出来る

団体事務は、住民と触れ合う機会が多く、

人付き合いが業務の大半を占めるといっても過言ではありません。

 

また、窓口業務のように一期一会の付き合いではなく、

長い時間をかけて一緒に団体を運営していきます。

 

他人と関わることが好きな人にはピッタリな業務です。

 

 

個人の裁量が大きく、自由に仕事をすることが出来る

団体業務は、基本的には担当者1人で団体の業務を全て行います。

 

自分のペースで仕事をすることができるので、

計画的に仕事をすれば、ある程度自由に休みを取ることができます。

 

また、業務の改善についても、上司や団体の許可が得られれば、

面倒な手続きもなく行うことができます。

 

周りに縛られず自分の好きなように仕事をしたい人にとっては、良い環境といえます。

 

 

イベントの企画に携わることが出来る

団体によっては、様々なイベントを主催しています。

研修会を企画したり、お祭りを主催したり…

職員が企画自体を任されることもあるので、自分の発想力を活かすことができます。

 

 

このように団体事務は他の業務と異なり、法律でガチガチに縛られていないので、

市役所の中ではかなり自由度が高い仕事です。

 

団体事務の担当者になるデメリットは?

では、逆に団体事務の担当者になるデメリットはどのようなものがあるのでしょうか?

 

上司や団体によって仕事量が大きく変わる

団体業務は、上司や団体のやる気によって仕事量が大きく変わります。

 

やる気がある団体の担当になると、

イベントや会議を無数に入れられることもあるので、当然仕事量は増えます。

 

それだけなら良いのですが、こだわりの強い上司に当たると、

どうでも良い業務を増やされ、時間を取られることもあります。

 

私も、とある団体の担当をしていた時に、1か月間休みが全く取れなかったことがありました…

 

こればっかりは運なので祈るしかありません。

あまりにも酷い場合には、人事課や組合に相談するのも手かもしれません。

 

職員に最終的な決定権はない

あくまで、職員は裏方の存在であり、最終的な決定権は団体にあります。

 

そのため、自分のアイディアが必ずしも反映できるとは限りません。

 

あまりにも、自分のやりたい通りに仕事をしていると、

団体の意思を軽視していると反感を買うこともあります。

 

自分のやりたいことをするには、団体の構成員と信頼関係を作ったり、

上手に根回しをしたりする必要があります。

 

 

付き合いで飲み会に参加しなければならない

団体の総会等があると、セットで必ずと言っていいほど懇親会が行われます。

 

これには、職員は絶対に参加しなければなりません。

 

それどころか、会場の予約や当日の会計を全て市役所職員が行うことがあります。

 

そして、市役所には交際費が存在しないため、参加費を自費で支払う必要があります。

 

上司が理解のある人ならば、残業代を水増しして相殺してくれたりするのですが、

なかなかそうもいきません。(そもそも、本来はやってはいけないことです)

 

お酒の席が苦手な人にとっては、かなり苦痛な時間であるといえるでしょう。

 

プライベートに干渉される

職員はあくまで、仕事ととして取り組んでいますが、距離感がわからず、プライベートにまで干渉してくる構成員の方もいます。

 

例えば、個人の電話番号やlineを聞いてきて、昼夜問わずに連絡を入れてくる人もいます。

 

仕事とプライベートを分けたい人にとっては、苦痛な業務かもしれません。

 

団体事務の課題について

もともと、市役所が事務局を持っている団体のほとんどは、

住民が自分たちの生活をより良くしていくために、任意で結成した団体です。

 

それを、様々な事情があって、市役所が事務局を持つことになっているだけです。

 

事務局が独立したっていいわけです。

 

しかし、そういった背景はほとんど知られておらず、構成員の中には

市役所に頼まれて仕方なく活動をしている

という認識の方もたくさんいらっしゃいます。

 

また、市役所側も、市政に団体を利用しているため、

現場の判断で団体を潰すことはできません。

 

そこで、様々なツテを使って構成員の勧誘を行ったり、

半ば強制的に加入しなければいけない仕組みを作ったりしています。

 

団体によっては活動の意義が薄れていて、

市民も「活動自体やる意味がないし、やりたくない

市役所側も「仕事は減らしたいけれど、続けなければならない

という誰も幸せにならない状態が続いていることもあります。

 

本来であれば、首長がこういった問題にメスを入れてくれるといいのですが…

なかなか難しいのが現実です。

 

団体事務の職員になるにあたっては、こういったジレンマと戦うことも覚悟しなければなりません。

 

最後に

いかがだったでしょうか?

今回は、市役所のちょっと変なお仕事、団体事務について解説しました。

 

また機会があれば、私が過去に担当した団体の実情について、

さらに詳しく解説してみたいと思います。

 

その際は、また読んでいただけると幸いです。

 

ランキングに参加しています。

もしよければクリックをお願いします。

 

公務員試験に合格するためのコツ5選

ブログのタイトルにもある通り、私は公務員を2回辞めています。

それは裏を返せば、公務員試験に2回合格しているということです。

そんな私が、これから公務員を目指す皆さんに、

試験に合格するためのちょっとしたコツを5つお伝えしたいと思います。

 

公務員を目指しているけど、何から手を付けて良いかがわからない

何度か試験を受けているが合格出来ない...

そういった悩みを抱えている方は必見です!

 

 

なお、この記事はあくまで

どこでも良いから公務員として働きたい人」向けの内容になっています。

具体的に、働きたい職種や自治体がある方には則していない内容になりますので、悪しからず。

 

A日程からC日程すべての試験を受ける

まず、公務員試験には実施時期によりA日程~C日程までの3つの日程があります。

 

A日程:6月第4週の日曜日が筆記試験

主に県庁や県庁所在地など大規模自治体の試験が実施されます。

 

B日程:7月第2週の日曜日が筆記試験

A 日程との併願が可能なため、県庁と市役所を併願することが出来ます。

 

C日程:9月第3週の日曜日が筆記試験

最も多くの自治体がこの日程で試験を実施しています。

 

また、この3つ以外にも独自の日程で試験を開催しているところもあります。

インターネットで情報を集め、なるべくたくさんの試験を受けましょう。

 

当たり前のことですが、数を受ければそれだけ合格する可能性も高くなります。

また、試験の雰囲気や感覚に慣れるという意味でも、試験を受けることは大切です。

 

専門試験がある自治体は受験しない

一般的に公務員試験の筆記試験は、教養試験と専門試験の2つに分けられます。

受験先によって、教養試験のみの場合と専門試験もある場合とがあります。

どこでも良いから公務員試験に合格したい人は、

教養試験のみの自治体を受験しましょう。

 

専門試験については、勉強に時間がとられる上に、

実施している自治体も少ないため、非常にコスパが悪いです。

そのため、社会人でどうしても勉強の時間が取れない方は、

教養試験のみの自治体を受験することをおすすめします。

 

ちなみに、都道府県庁は基本的に専門試験が行われますが、

学校事務採用に関しては、専門試験がなく、教養試験のみになりますので、

市役所と併願するのにオススメです。

 

筆記試験ではコスパの悪い科目を捨てる

 

教養科目は、文章理解、数的処理、社会科学、自然科学、人文科学の5つです。

 

これらを全て網羅するのは不可能なので、何かしらの科目を捨てる必要があります。

ただし、数的処理だけは捨て科目にしてはいけません。

勉強すれば点数を見込める科目なので、しっかり取り組みましょう。

 

ちなみに私は、文章理解が得意だったので、

そこで点数をかせぐ事が出来ました。

私は、文章理解は数的処理の次に得点が取りやすい科目だと思っています。

勉強すればするだけ得点率が上がります。

 

ただし、それは現代文に限った話です。

古文は出題数が少ないので、捨ててしまっても問題ありません。

 

英語は人によるかと思います。あまりコスパは良くないです。

私は高校時代の知識頼りでほとんど勉強しませんでしたが、

TOEICの受験等を考えている方はついでに勉強しても良いでしょう。

 

社会科学は、問題数が多いためしっかり勉強した方が良いです。

公務員になってからも役に立つ知識ですし、暗記系の中では最重要科目です。

 

また、同じ暗記系でも自然科学・人文科学については、

出題範囲が広い割に問題数が少ないので、勉強するコスパが悪いです。

自分が高校生のころ勉強していた科目を軽く勉強して、

当てられたらラッキー程度に考えましょう。

 

筆記試験のテキストはコレを使え

私は、公務員試験の予備校には通わず、独学で勉強しました。

私が使っていたテキストのリンクを貼っておくので、参考にしてください。

 

文章理解

 

基本的にはこの過去問をたくさん解いて勉強しました。

 

 

この「点数が面白いほど取れる本」は、択一式の問題を解くための方法を学ぶのにピッタリな教材です。

様々なテクニックが身につけられるので、一読しましょう。

 

数的処理

 

 

数的推理と判断推理は、やり方のコツを掴まないと点数を取る事はできません。

このテキストはかなりわかりやすく解説されているので、

読み込んでおきましょう。

 

 

テキストで基本を学んだら過去問で実践あるのみです。

 

社会科学

 

社会科学に関しても「点数が面白いほど取れる本」を使って勉強しました。

私の場合、高校生の頃に使っていたものを使いましたが、

内容的には充分です。(当時は共通テストではなくセンター試験でしたが…)

 

 

社会科学に関しても、過去問での勉強は必須です。

 

時事問題

 

時事問題は、この本を一通り読みました。

筆記試験だけではなく、面接対策やグループディスカッションの対策にもなるので、

必ず勉強しましょう。

また、TwitterYahoo!ニュースで最新のニュースをチェックしておく事も大切です。

 

その他

自然科学、人文科学といった暗記科目は、高校時代の参考書を使って勉強しました。

先ほども言った通り、軽く復習した程度で多くの時間は取っていません。

 

 

ここでも主に「点数が面白いほど取れる本」を活用しました。

このシリーズは、解説が非常にわかりやすいです。

 

グループディスカッションに力を入れる

 

 

二次試験では面接以外にグループディスカッションを課す自治体が多いです。

そして、他の受験生と差がつきやすいのがこのグループディスカッションです。

 

正直に言うと、公務員試験のグループディスカッションは、

民間企業の採用試験と比較してかなりレベルが低いです。

対策をすれば必ずライバルを出し抜けます。

 

論理的に話し、結論に導くためにいかに自分の役割を果たすか。それが重要です。

自分の知識を披露したり、意見を押し付けたりする場ではないので注意しましょう。

 

私はグループディスカッションをする際、常に以下の事を意識していました。

 

・意見を言う時は根拠を明確にする。

・決して感情的にはならない。

・何かしらの役割に立候補する。(なれなくても良い)

・テーマが自分の苦手分野の時は、進行に徹する。

・役割がリーダーでなくても、出しゃばりすぎない程度に意見をまとめる。

・時間には常に気を配り、時間内で結論が出せるようにする。

 

これらを守る事で、グループディスカッションの試験の通過率は100%でした。

是非皆さんも参考にしていただければと思います。

 

しかし、頭ではわかっていても、これらをいきなり実践するのはなかなか難しいです。

そのためには、議論というものに慣れておくことが必要です。

そこで、入門編としてアベマプライムの動画を見てみましょう

時事問題の対策にもなりますし、娯楽感覚で楽しめます。

ただし、この番組は自分の意見を押し通すために、強めの言葉を使ったり、

極論を言ったりする出演者もいます。

全てを真に受けず、あくまで参考程度にご覧ください。

 


www.youtube.com

 

最後に

いかがだったでしょうか?

ここまで公務員試験に合格するための5つのコツを紹介してきました。

皆さんが公務員試験を受けるにあたって、少しでも役に立てたなら幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

市役所から市役所へ転職するメリットは?

私は市役所から市役所に転職をしています

理由は結婚に伴う転居をするためだったのですが、そういった特殊な事情がない場合、基礎自治体間の転職なんて、あまり意味がないように思うかもしれません。

 

しかし、実際に転職をしてみてメリットを感じられることもありました。

今回は、そのメリットについて詳しく紹介していきたいと思います。

 

メリット① 労働環境が大きく異なる

転職をしてまず驚いたのは、タイムカードの存在。

1つ目の市役所の出退勤の管理はハンコで行われており、時間外手当の申請も紙に書いて行う自己申告制でした。

 

そのため、振り替え休暇は取得したことにされたり、時間外手当の申請を認めてもらえなかったりすることが、日常茶飯事でした。

また逆に、実際には出勤していないのに出勤扱いにしたり、時間外手当を過剰に申請したりする職員もいました。

タイムカードがあることで、適切な労働時間の管理が行われるため、振替休暇や夏休みがきちんと取得できます。また、時間外手当も正当な額が全額支給されます。

 

正直、同じ市役所でもここまで違うものか…と驚きました。

 

ただし、市役所の時間外手当は、予算が足りなくなると支払れません。残念ながら2つ目の市役所でもそれは変わりませんでした。

 

とはいえ、出退勤の記録が明確に残ることは、労災など、何かトラブルがあった場合の大きな武器になりますし、管理職へのプレッシャーにもなります。

そういった意味でもタイムカードの存在は非常に大きいものだと感じました。

 

メリット② 地域住民と波長が合うようになった

地域住民の性格や民度の違いは、間違いなく存在します。

1つ目の市役所の地域は、いわゆるヤンキー気質の方が多く、窓口でも大声をあげて怒鳴るタイプの市民が多かった印象があります。

 

また、人口規模がでかい都市であるため、自分の地域への愛着、悪く言えばプライドが非常に高く、市外出身の私に対して、「〇〇市は素晴らしいだろう!」と押しつけがましく話したりすることが多々ありました。

さらに、言葉のあやで少しでも市に対してマイナスなことを言うと、村八分のような扱いを受けることもありました。

 

一方、2つ目の市役所は、良くも悪くも穏やかな地域性で、窓口で大声をあげて怒鳴るタイプのクレーマーはあまりいません。

また、自分の地域のことを客観的に見ており、市民と一緒に事業やイベントをするのにも、1つ目の市役所と比べたらやり易くなりました。

 

これは、私の主観ですので、同じ地域に勤めても感じ方は人それぞれだと思いますが、自分の性格に合う地域を見つけることが出来れば、市役所での働きやすさは大きく変わってくるハズです。

 

メリット③ 前職の経験が活かせるので、評価が高くなりやすい

日本という社会は、新人の未熟さを認められない傾向にあり、1年目のころに大きなミスをすると、それが噂となり後々まで響きます。

1つ目の市役所では、最初の職場で相性の悪い上司に当たってしまい、ダメな奴のレッテルを貼られてしまいました。

そして、それが噂となり、最後まであまり良い評価を得ることができませんでした。(もちろん自分の力不足もあるとは思いますが…)

 

一方、2つ目の市役所は、即戦力として働くことが出来たので、2年目にしてA 評価(5段階中4番目)をもらうことができました

もちろん自分自身の成長も要因の一つですが、それ以上に自分のイメージが「ダメな奴」から「即戦力」に変わったことが非常に大きかったと思います。

上司だって人間なので、ある程度先入観で人を見ているハズです。

評価が変われば働きやすさも変わってくる。そういう意味でも転職が良い機会になったとは思います。

 

自分に合った市役所を見つけるには

では、私はどのようにして、以前よりも良い条件の市役所を見つけたのか?

私の場合「運がよかった」としか言いようがありません。たまたま、住もうと思っていた地域の市役所を受けただけです(笑)

ただ、2つ目の市役所は学生時代に住んでいた県の自治体であり、当時から居心地の良さは感じていたので、その直感は間違っていなかったかなと思います。

 

とはいえ、運や直感に頼るだけではなく、現役で市役所に勤めている職員の生の声を聞くなどして、情報を集めることはできると思います。

自分の大学のOBなどにコネクションがあれば一番いいのですが、なかなかそうはいきません。その場合は、採用説明会で「タイムカードはありますか?」「地域住民はどのような性格の方が多いですか?」と思い切って聞いてみても良いかもしれません。

人事の職員が採用の可否に携わることなどありませんし、いちいち参加者の顔も覚えていないのでマイナスになることはないと思います。

 

最後に

ここまで2つ目の市役所に関して、良いところをあげてはきましたが、あくまで1つ目の市役所と比較した場合であり、問題点はたくさんあります。

 

人員が不足していて時間外が多かったり、そもそも仕事が回っていなかったり、市長がとんでもないパワハラ気質だったり…

 

結果として2つ目の市役所も辞めることになってしまったわけなので、私には市役所の仕事自体が向いていなかったのだと思います。

もし、市役所の仕事は好きだけど、環境を変えてみたいという人がいるならば、別の市役所を受けてみるのも一つの手かもしれません。

 

ただし、残念ながら完璧なホワイト市役所なんて存在しません。

自分が何を重視するかで、職場の良し悪しは変わってくると思います。

この記事を見て市役所間の転職を考えた方がいるならば、自分にあった職場を見つけられることを心から祈っています。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

私が公務員を2回辞めた理由は⑤~最後に~

 

poguru-shiyakusyo.hatenablog.com

↑前回の記事です

 

ここまで4回に渡って市役所を退職する理由を紹介してきましたが、まとめるとこのようになります。

 

◎1つ目の市役所

劣悪な労働環境

結婚による転居

 

◎2つ目の市役所

現部署の労働環境や仕事内容が自分に合っていなかった。(きっかけ)

市民のために奉仕をするというモチベーションがなくなった。

異動により今まで身に付けたスキルが無駄になることが辛かった。

 

こうして見ると2つ目の市役所に関しては、後ろ向きな理由ばかりの退職理由ですが、一つだけ前向きな理由もあります。

それは副業が可能になるということです。

ご存じの課方も多いと思いますが、市役所職員が副業を行うことは、一部を除いて法律で禁止されています。

私には以前からやりたいことがありました。

それは、「自分が書いた文章でお金を稼ぐ」ということです。

具体的には「webライター」の仕事をやってみたいと考えていました。

 

市役所でも公文書を作っている時は楽しかったですし、何より私は承認欲求お化けなので、自分の作った成果物が人から認めてもらえることが楽しくて仕様がありません。

 

趣味でブログやライティングを続ければ良いという意見もあるかもしれませんが、報酬がもらえることはモチベーションにも繋がりますし、何よりも自分の好きなことでお金を稼ぐ経験をしてみたかったのです。

 

転職活動中も、当初はwebライターの会社を探していました。

しかし、こういった会社は、東京や大阪といった大都市に本社があることがほとんどで、私が住んでいる地域には、このような会社すらありませんでした。

リモート勤務やフレックス勤務の会社もあるにはありますが、未経験者の募集はほとんどなく、たまに募集があっても面接で落とされていく日々…

妻の仕事の関係で、居住場所を変えることができない私は、webライターを本業としていくことの難しさを知ります。

フリーランスという選択肢も考えましたが、現状、金銭的な面であまり現実的ではありません。

なので、副業として取り組むことにしました。

 

新しい職場での副業は許可制のようなので、正式に申請するかこっそり副業をするかは職場の様子を見て考えようと思っていますが、こういったことが出来るのも公務員ではなくなるメリットかなと思っています。

 

このブログに関しても、市役所を退職したら収益化できるように、有益な記事を書いていきたいと思いますので、応援の程よろしくお願いいたします。

 

これで、公務員を辞めた理由シリーズは完結になります。

ここまで読んでいただきありがとうございました。